いのしし鍋




「ちょっと“いのしし”取ってきて!」

リールは言った。

しーーん

真昼の森の奥深く、日向で休む三人を、暖かい光が照らしてる。

「聞いてんの?!!」

バサァ
鳥が飛び立った。

「とって来い!!!」

ビシッっと指差す先はレラン。

「……………なぜ私が。」

「行って来い!!」

「……………」

しーーーん

鳥の声が聞こえる。

「…………行って来い」

読んでいた本から目も上げない主の一言で、レランは絶句してきびすを返した。



数時間後



「私もっと薄味が好きなんだけど!!」

「…………知るか。」

「作り直せ。」

とって来たいのししで作らされた“いのしし鍋”

取りに行って作ったはいいわ、味が濃いと作り直させられる。

もちろん、薄味がよかったのはリールで、作れといったのはいまだに本を読んでるカイルさね。




Menu