07*この扱いの怨みは忘れない*


 気が付くと、どうやら地下牢だった。わーい。知らないお部屋にお泊りだーい。ふざけんな。
 くそう。こんな時にここを爆発できる力がほしい。木っ端微塵にしてやる。
 窓は高すぎて、しかも小さすぎてどうにもならないし。鉄格子はびくともしないし。硬いし。
 もういい。ふて寝だふて寝。おなかすいた!!!
「おい女」
 私、“おい”じゃないし。寝よ寝よ。
「……食事だ」
 くるりと起き上がった。
「おなかすいた」
「条件がある」
「はぁ?」
 何こいつ偉そうに。ああ団長様? でしたっけ? ――あんた。私に命令できると思ってんの?
「パラスの村はなぜ魔物に襲われた?」
 んーんーその質問は微妙ねぇ。どうして襲われなかったのか知らないんでしょうね。当たり前だけど。
「そんなの、知らないわ」
 そもそも、別に魔物は襲ってこないんじゃなくて、瘴気がないから、魔物の生活圏ではないだけで、襲う襲わないとかいう問題じゃないし。
「――嘘をつけ」
「嘘じゃないわ」
 本当とは遠いけど。あなたの想像のほどとも。
「って言うか詳細なら村長がいるでしょ。そもそも。私をここから出しなさいよ」
「断る」
 なんですって? ええ?
「それにパラスの住民はおびえ、話にならない。お前だけだ。あの魔物の襲撃を受けてなおまともに受け答えができるのは」
 使えない。本当に使えないあの村人達。怒るわよ?

2017.04.02

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