Short Selection 2010
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勢いで書き出すも、続かなくなった or 完結作品。超ショートからいろいろ
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秘密の図書館

「――暇」
「そうですか」
「まったくなんだってこんな所に建てたのかしら?」
 自分の魔術でほんのページをめくりながら、

 ここは空間と空間の狭間。魔術師が転移魔術を使う時に通る道だ。―――“通る”道であり、永住する場所ではない。しかし、この図書館はそんな場所にある。
ここにやってくるのは、薄暗い雰囲気の中くつろぐ女魔術師と、命知らず。もちろん、あまり言い意味合いはない。“命知らず”など、まさに字のごとく。
 何が命知らずか? それはもちろん。

ががら〜ん
「おや、お客様ですかね。それとも、」
「依頼人?」
 この二人を相手にしなければならない、と言うこと。









「それはもちろん。あなた以外の誰かが、めったにやってこないようにですよ」
 そう言った図書館の主は、微笑んで女魔術師にキスをした。



 それから、空間の狭間に叫び声と派手な打撃音が響いたとか。
 

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