王妃という席に座るために生まれてきたのだと信じて疑わなかった。

 そのためなら、どんな事をしてでも――と。

 だけど、一度も。ただの一度も彼女の死を願ったことはなかった。
 だからきっと、これは神様が決めたお導き。
 だからいくらでも、この席に座るための苦労なんて、なんでもないわ。


 最初の子供の名は、『ユーキ』と言って、男の子だった。誰もが同情する中、私は笑っていた。
 だって、あの顔。
 二度と手に入らないと知って、すがりついても。傷がつくのは結局、自分(あなた)の心だけよ。


 二人目の子供は『カーラ』と言って、女の子だった。
 そして、私は締め出された。だけど、みごとに周りは味方だった。
 もう、見る影もない。


 気がついたの。私は王妃という席に座るために生まれた――だから。
 私の座る王妃という席の隣は――誰でもいいわ。


モドル